童謡「おはながわらった」の歌詞は?ピアノ伴奏&イラスト付き動画と共に曲を徹底解説(保富康午作詞・湯山 昭作曲)

おはながわらった illustrated by Ayako
目次

童謡『おはながわらった』の魅力と動画

童謡『おはながわらった』は、お花が主人公のとても可愛らしい歌です。

春を迎え、それまで冷たく色の少なかった世界を、色とりどりの輝きと喜びでいっぱいにしてくれるお花。次から次へと咲いては、散り、また新しいお花が花開いていきます。

お日さまの光をたっぷりと浴びたお花たちは、どれもみんな、その短い花の季節をめいっぱい楽しんでいるよう。まるでお互いに喜びあっているような、にこやかな表情を浮かべています。

この曲を聴くと、お花の笑顔につられて、つい自分までにっこりほほえんでしまいますよね。大人も子どもも、みんなの心にパッと「笑顔の花」を咲かせてくれる。特別な春の歌です。

この記事ではうたの動画とともに、歌詞や曲の背景、動画制作においてこだわったポイントをお伝えします。さらに、童謡『おはながわらった』に関する子育てエピソードをご紹介します。

※本記事に掲載している動画(ピアノ伴奏・歌・イラスト)は、AI生成ツール等は一切使用せず、すべて当サイトの運営者が自ら演奏・歌唱・作画をして丁寧に制作した完全オリジナルコンテンツです。

童謡『おはながわらった』の歌詞と作品の背景

歌詞

作詞:保富康午 作曲:湯山 昭

おはなが わらった
おはなが わらった
おはなが わらった
おはなが わらった
みんな わらった
いちどに わらった

おはなが わらった
おはなが わらった
おはなが わらった
おはなが わらった
みんな わらった
げんきに わらった

曲の背景:お母さんのつぶやきから生まれた美しい名曲

お母さんのつぶやきから生まれた美しい名曲

童謡『おはながわらった』は、作詞を保富康午氏、作曲を湯山 昭氏が手がけました。

このユニークな歌詞は、作詞者の保富氏のお母さまが、自宅のお庭に咲き誇るたくさんの花を見てつぶやいた「ああ、花が笑っている……」という言葉からヒントを得て生まれたそうです[1]。日常のふとした瞬間のときめきが、こんなにも素敵な歌になったのですね。

わずかなフレーズで描かれる、花いっぱいの景色

この曲の歌詞は、同じ言葉を繰り返すとてもシンプルな構成です。
「おはながわらった」のほかは、「みんなわらった」「いちどにわらった」「げんきにわらった」といった、ほんのわずかなフレーズしかありません。 それなのに、この曲を聴くと不思議と、おひさまを浴びてキラキラ輝くお花や、そよ風にゆらゆら揺れるお花の姿が、目の前にパッと浮かんできますよね。

シンプルながらも美しくきらめくリズム

そんな素敵な詩に、作曲家の湯山昭氏(1932年~)が、明るく美しいメロディを付けました。
湯山さんはピアノ曲や合唱曲など幅広い分野で活躍されていますが、1961年(昭和36年)にNHKの番組音楽を担当したことをきっかけに、童謡の世界へ深く関わるようになったそうです[2]。

湯山氏の作品は、音楽としての格調の高さと、現代的で明るいリズムが特徴です。『おはながわらった』のメロディも、まさに湯山氏ならではの「きらめき」を感じさせてくれます。

【制作秘話】動画に込めたこだわり:イラスト・伴奏・うたのポイント

イラスト:お花があふれる公園をかけまわる「わが子」の姿

このイラストは1年前の出来事をもとに浮んだイメージを描いたものです。

それは、わが子が公園の芝生に咲くわずか数ミリの小さなお花を見つけ、愛おしそうに摘み取っては、私やお友だちにプレゼントしてくれた幸せな時間。

そんな、お花を見つけてお友だちとうれしそうに走り回るわが子の姿を、イラストに描きました。

ピアノ伴奏:やわらかく弾むリズムで、花のきらめきを表現

この曲の伴奏譜を読んだとき、歌詞の「わらった」の軽やかなリズムに合わせて、お花の笑顔が「キラッ」とあふれるイメージが浮かびました。

春を迎え、次々と咲くお花の一瞬のきらめき。それを軽やかなリズムと、ゆったりとした美しいテンポで表現することを大切にしています。

ポイント:スタッカートをやさしく弾ませる

軽やかさを出すポイントは、「わらった」の小節にあるスタッカートと8分休符です。元気に跳ねすぎるのではなく、やわらかく「スッ」と消えるような演奏を意識してみてください。

ポイント:やわらかく、フレーズでまとめる

歌詞のフレーズごとに、メロディのまとまりがはっきり分かれているのもこの曲の特徴です。左手の伴奏にある「スラー(音をつなげる記号)」のまとまりを意識して弾くと、音の響きに深みが出て、より美しく聞こえますよ。

うた:「わらった」のあとの「間」で、余韻と次へのワクワク感を

歌唱のポイントは、「わらった」の最後を少し跳ねて、「スッ」と消え入るように歌うことです。そうすることで、お花の笑顔の余韻(よいん)を楽しむ「間」が生まれます。

お花はいつか散ってしまうものですが、だからこそ美しく咲いたときの喜びはひとしお。あえてこの無音の間を作ることが、名残惜しい余韻と次のお花が待ち遠しくなるようなワクワク感につながるはずです。

【童謡子育て体験談】「おはながいっぱい!!」子どもにしか見えない一面のお花畑

童謡『おはながわらった』を聴くと、私には鮮明に思い出す光景があります。

1歳になり自分の足で外遊びできるようになったわが子。公園の広い緑の芝生をかけまわって遊んでいたところ、笑顔で思いがけない一言を発しました。

「おはながいーっぱい!!」

辺りを見回しても一面の緑で、お花らしきものは見当たりません。思わず「どこに?」と聞き返してしまいました。すると、「ここ!」と、みっちり生えた芝生をうれしそうに指さしたのです。

子どもの目線で見つけた、紫色のお花畑

一緒にしゃがんでよく見てみると、たしかに芝生の隙間から、わずか数ミリほどの紫色の小さな花がちょこちょこと顔を出していました。それも、広大な芝生エリアのあちこちに、無数に咲いていたのです。

大人にとっては「一面の芝生」に見える場所でも、地上50〜60cmほどの高さから世界を見ているわが子にとっては、そこは色とりどりの小さなお花が一面に広がる、美しいお花畑だったのでした。

世界が拓けた、子どもの「気づき」

一度気がついてみると、私の目にも点々と広がる紫色の花が見えてきました。「なぜ今まで見えなかったのだろう」と不思議でなりません。実際には目に入っていたはずなのに、きっと「ここは芝生」と頭の中で決めつけて、小さな花をノイズのように除外してしまっていたのでしょう。

無意識に狭まっていた私の認知の窓を、わが子が一気に開いてくれました。「世界が急に拓(ひら)けて見えるとは、こういうことだ!」と実感した出来事でした。

それから1年たった今、芝生に広がるお花畑は私にもばっちり見えています。2歳になったわが子と一緒に、芝生の間から顔を出す黄色や白の小さなお花を摘んで、プレゼントしあいながら遊ぶ毎日です。

まとめ:幼稚園や保育園、ご家庭でのうた遊びにぴったり『おはながわらった』

童謡『おはながわらった』は、ごく短いフレーズを美しく明るい旋律に乗せて歌う、リズミカルな名曲です。

幼稚園や保育園、ご家庭でのうた遊びにぴったり

「お花が笑っている」という表現は、小さなお子さまにとってもイメージしやすく、その軽やかなメロディは子どもたちの明るい気持ちにぴったり寄り添ってくれます。幼稚園や保育園など、多くの場所で親しまれている理由がよく分かりますね。

小さなお子さまでも覚えられるシンプルさ

この歌の歌詞は、「おはな」「わらった」「みんな」「いちど」「げんき」という、たった5つの言葉だけで構成されています。これほどシンプルで覚えやすい童謡は、なかなかありません。

まだ言葉を覚え始めたばかりの3歳未満のお子さまとのうた遊びにも最適です。

ぜひみなさまも、お子さまと一緒にたくさん歌って、心に笑顔の花を咲かせてくださいね。

参考文献

[1] 足場章編, 日本童謡唱歌全集, ドレミ楽譜出版社, 1984年, p.118

[2] 上笙一朗, 「日本童謡事典」, 東京堂出版, 2005年, p.417

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