なぜ1歳児でも歌えた?童謡「ぶんぶんぶん」の覚えやすさを親子体験から分析|村野四郎作詞・ボヘミア民謡

ぶんぶんぶん illustrated by Ayako
目次

童謡『ぶんぶんぶん』の魅力と動画

童謡『ぶんぶんぶん』といえば、私たち日本人にとってはおなじみの「国民的童謡」ですよね。

でも実は、この曲を親しんでいるのは日本人だけではないんです。もともとはボヘミア民謡がルーツ。ドイツや英語圏など、世界中の子どもたちに愛されている「世界的童謡」だったのです!

私自身、子どもが生まれて童謡の世界に触れるようになるまで、そんな背景はまったく知りませんでした。

個人的にも、『ぶんぶんぶん』にはとても深い思い入れがあります。というのも、当時1歳だったわが子が、はじめて歌詞をすべて覚えて歌い切った思い出の曲だからです。

世界中で愛される『ぶんぶんぶん』の魅力は、一体どこにあるのでしょうか?

この記事では、心を込めて作成したピアノ伴奏の「うた動画」とともに、曲のルーツを詳しく解説します。あわせて、動画制作でこだわったポイントや、わが子とのほっこりする子育てエピソードもお届けしますね。

※本記事に掲載している動画(ピアノ伴奏・歌唱・イラスト)は、すべて当サイト運営者自身が制作したオリジナルコンテンツです。演奏・歌唱・作画はすべて自ら行っており、生成AIによる制作物は使用していません。

童謡「ぶんぶんぶん」ってどんな曲?

曲の背景:ボヘミア民謡のメロディにのせて。湖畔で遊ぶ「みつばち」の歌

童謡『ぶんぶんぶん』は、ボヘミア(現在のチェコ付近)の民謡をベースにした親しみやすいメロディに、詩人の村野四郎さんが日本語の歌詞をつけたものです。

実はこの曲、昭和22年に発行された文部省(当時)の教科書『一ねんせいの音楽』ではじめて紹介されました。それ以来、日本の定番童謡として長く愛され続けています。

小さな子どもでも歌いやすく、覚えやすい!

『ぶんぶんぶん』の大きな魅力は、なんといってもその「歌いやすさ」です。

使われている音の範囲(音域)がギュッとコンパクトなので、のどが未発達な3歳未満の小さなお子さまでも無理なく歌うことができます

さらに、歌詞に使われている言葉もとってもシンプル。言葉を覚えはじめたばかりの子どもたちにとっても覚えやすく、全国の保育園や幼稚園などの保育施設でも、欠かせない一曲になっています。

短い言葉で描き出す、美しい情景

この曲の最大の特徴は、なんといっても「ぶんぶんぶん」という、みつばちの羽音からスタートする点です。

このリズミカルで弾むような歌い出しは、聴いているだけでワクワクしてくるもの。

お子さまの心を一気につかむ仕掛けがぎゅっと詰まっているのですね。

【制作秘話】動画に込めたこだわり:イラスト・伴奏・うたのポイント

イラスト:詩が描き出す、美しい湖畔とみつばちを可愛らしく

「お池」「野ばら」「朝露」「野ばらがゆれる」……。

この曲の歌詞はとてもシンプルですが、短い言葉の中に春の朝のきらめきや、爽やかなそよ風が鮮やかに描かれています。曲を聴くと、野バラが咲く美しい湖畔をみつばちが元気に飛び回る、そんな素敵な光景が目に浮かびませんか?

今回のイラストでは、その瑞々しい世界観を大切に、野バラが咲く湖畔を背景に「ぶんぶんぶん」とリズミカルに飛び回る、可愛らしいみつばちの姿を描きました。

ピアノ伴奏:「はちの動き」と「風景」の切り替えを意識して

『ぶんぶんぶん』のピアノ伴奏は、とてもシンプル右手が歌のメロディをそのままなぞっているので、歌いやすさを考えて、右手の音を左手より少し強めに、はっきりと弾くのがポイントです。

また、中盤(5〜8小節目)の左手には、同じリズムを繰り返す「アルベルティ・バス」という技法が使われています。ここはスラー(音をつなげる記号)を意識して、音の粒をきれいに揃えて弾くことで、「元気に飛び回るはち」と「穏やかな湖畔の風景」が重なって見えるような演奏を目指しました。

うた:中盤の長いフレーズ、息継ぎはどうする?

とても歌いやすいこの曲ですが、唯一の難関は中盤の4小節(5〜8小節目)の息継ぎ(ブレス)です。

楽譜では「おいけのまわりに」と「のばらがさいたよ」の間で息を吸うよう指示されていましたが、実はここ、リズムを崩さずに息継ぎをするのが意外と難しいんです。

私自身、タイミングが合わずに次の「ぶんぶんぶん」まで一気に歌い切ってしまいました(笑)。まだ肺活量が小さいお子さまにとっては、一気に歌うのは少し大変かもしれません。

ここはあまり細かいルールは気にせず、リズムが少しくらいズレても、大丈夫!「しっかり息を吸って、元気に歌うこと」を一番に、親子で楽しんでみてくださいね。

【童謡子育て体験談】わが子がはじめて歌詞を覚えた!スウィングする『ぶんぶんぶん』

わが子が生まれてはじめて、歌詞をすべて暗記して歌えるようになった思い出の曲。それが『ぶんぶんぶん』でした。なぜ、数ある童謡の中でもこの曲が、わが子にとって最初に暗譜したうたになったのでしょうか。

「ぶんぶんぶん……」ハチの羽音は、わが家の春の風物詩

『ぶんぶんぶん』はメロディも歌詞もとてもシンプルでリズミカル。そのため、わが家では『チューリップ』や『ちょうちょう』と一緒に、赤ちゃんの頃からピアノを弾きながら聴かせていました。

春になると、わが家の庭にはお花に誘われたハチがよく遊びに来ます。窓の近くまで飛んでくると、部屋の中まで「ぶんぶんぶん……」と羽音が聞こえてくることも。そんな羽音をBGMに、1歳の春はこの曲をよく一緒に歌っていました。

その後、季節に合わせて歌う曲を変えていたので、暑くなるにつれて『ぶんぶんぶん』を歌う機会は自然と減っていったのですが……。

英語のうた絵本の中に、聴きなれたメロディを発見!

1歳の夏ごろ、親族からボタンを押すと英語の歌が流れる「童謡絵本」をいただきました。

最初は手当たり次第にボタンを押していたわが子ですが、あるとき、聴きなれない英語の曲の中に「よく知っているメロディ」を見つけたのです。

それが、「Buzz, buzz, buzz! That’s what each one does」で始まる英語バージョンの『ぶんぶんぶん(Buzz, Buzz, Buzz)』でした。

繰り返して完成した「自分だけのアレンジ」

メロディが同じなのはもちろん、英語でも「Buzz(バズ)」という羽音から始まる共通点があります。

ボタンに描かれたハチの絵を見て、わが子も「これは春に歌っていたあのハチの曲だ!」と気づいた様子。それからは、英語のメロディに合わせて、私と一緒に日本語の歌詞を口ずさむ遊びが始まりました。

しばらくして、わが子が一人で口ずさんでいるのを聴いてびっくり!
なんと、本来のリズムを「ターンタ、ターンタ……」と、まるでジャズのようにスウィングさせて歌っていたのです。「きみは天才か!?」なんて親バカ心がくすぐられた瞬間でした(笑)。

よく聴いてみると、歌詞をひとつひとつの単語に分解し、一語ずつ確かめるように歌っていました。

「ぶん/ぶん/ぶん/ はち/が/とぶ/」
「おいけ/の/まわり/に/ のばら/が/さいた/よ」

英語のメロディに合わせて、聴き馴染みのある日本語の歌詞の単語を一語ずつ当てはめていくうちに、わが子なりに「暗記しやすいリズム」へたどり着いたようです。

2歳になった今でも、わが子が歌う『ぶんぶんぶん』は、ちょっぴりスウィングが効いたカッコいいスタイル

あの夏の英語の童謡絵本の「発見」から生まれた「自分だけのアレンジ」がわが子の中に息づいているようです。

まとめ:世界中で愛される『ぶんぶんぶん』を、親子で楽しもう!

童謡『ぶんぶんぶん』は、言葉を覚えはじめたばかりの子どもたちでも口ずさみやすい、シンプルでリズミカルな歌詞が大きな魅力の曲です。

音域もコンパクトなので、小さなお子さまでも無理なくのびのびと歌うことができます

保育施設でも定番中の定番として親しまれているこの曲は、昭和から現代まで、私たちの幼少の心に刻まれた一曲ですね。

わが家では、英語のうた絵本との出会いをきっかけに、わが子なりにスウィングさせて歌うという、予想もしなかった嬉しい成長を見せてくれました。

もしお子さまが、童謡を楽譜通りではない「自分だけのリズム」で歌っていたとしても、それは一生懸命に言葉とメロディを結びつけている、頼もしい成長の証かもしれません。

ぜひ皆さんも、今回ご紹介した動画やエピソードを参考に、お子さまと一緒に童謡『ぶんぶんぶん』とはずむ春のひとときを楽しんでみてくださいね。

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