童謡「春」の魅力と動画
童謡『春』は、想像力豊かな子どもの視点で自然を見つめ、春がやってきた喜びを真っ直ぐに表現した一曲です。
長く厳しい冬を越え、ようやく訪れた柔らかな日差し……。雪国で暮らしている今、この曲が描く「春を待ちわびる気持ち」には、大人である私までもが深く共感してしまいます。
2歳の春を迎えたわが子も、家の中にこもっていた冬とは遊び方が一変しました。
「好きな季節はなに?」と聞けば、迷わず「はる!」と即答するほど。
一気に世界に命の色があふれ出す、この素晴らしい季節。私たち親子の弾む気持ちをそのまま形にしたいと思い、今回、童謡『春』の動画を制作しました。
この記事では、動画と一緒に、歌詞や曲の背景、制作のこだわりを詳しくお届けします。さらに、日々の育児の中で見つけたエピソードや、親子で楽しめる「うたあそび」のアドバイスもご紹介します。
※本記事に掲載している動画(ピアノ伴奏・歌・イラスト)は、AI生成ツール等は一切使用せず、すべて当サイトの運営者が自ら演奏・歌唱・作画をして丁寧に制作した完全オリジナルコンテンツです。
童謡「春」の歌詞と作品の背景
歌詞
作詞:吉田トミ 作曲:井上武士
ぽかぽか春が やってきた
かわいい桃が ふくらんで
にこにこ 笑顔でいいました
もう春ですよ 春ですよ
ぽかぽか春が やってきた
優しい風が そよそよと
小さい お花にいいました
もう春ですよ 春ですよ
ぽかぽか春が やってきた
おえんの上で お日様が
坊やに そっといいました
もう春ですよ 春ですよ
作品の背景:時代を超えて愛される、井上武士氏のメロディ
童謡『春』の作曲を手がけたのは、『うみ』や『チューリップ』といった誰もが一度は耳にしたことのある名曲を生み出した、井上武士氏(1894-1974)です。
群馬県出身の井上氏は、東京音楽学校(現在の東京藝術大学)の教授として後進の育成にあたる一方、子どもたちが口ずさみやすい、シンプルで親しみやすい名曲を数多く残しました。その親しみやすさから、今でも多くの保育園や幼稚園で大切に歌い継がれています。
一方、作詞を担当したのは吉田トミ氏。
縁側や庭先を舞台に、「桃」「風」「お花」「お日さま」といった、子どもたちにとって身近でワクワクする言葉をちりばめ、春の訪れを心待ちにする無邪気な姿を生き生きと描き出しています。
【制作秘話】動画に込めたこだわり:イラスト・伴奏・うたのポイント
イラスト:記憶の奥にある、あたたかな「縁側」の風景
この曲を聴いたとき、私の頭には驚くほど鮮明なイメージが浮かびました。庭先に置かれた濃いピンク色の桃の木や、松の葉の間からこぼれる柔らかな日差し……。それは、今の自宅ではない、まだ幼い頃、実家の「縁側」から眺めた春の景色です。
子どもの純粋な気持ちを描いたこの曲が、私自身の幼少期の記憶を呼び起こしてくれたのかもしれません。イラストには、そんな懐かしい風景の中で、日向ぼっこをしながら絵本を読むわが子の姿を重ねて描きました。
ピアノ伴奏:春の兆しを音色にのせて
伴奏する上で一番大切にしたのは、できるだけ、「優しく、やわらかい音色で」演奏することです。春を待ちわびる子どもの真っ直ぐな気持ちを、そっと包み込んであげるような伴奏を目指しました。
演奏のイメージ
ふっくらと膨らむ桃のつぼみや、おだやかな春のそよ風、そして早春の光……。そんな「春の兆し」そのものをイメージして鍵盤に触れるのがポイントです。主役である歌声の邪魔をせず、優しい情景が広がるような響きを意識しています。
うた:ふんわりと、喜びをにじませて
歌唱では、春が来て「うれしい!」とはしゃぐ気持ちを、歌詞と一緒に届けることが大切です。ただし、元気いっぱいに声を出すというよりは、あまり強い発音は使わずに穏やかに。ふんわりと柔らかい表現を心がけることで、幼い子が心の中で感じている春への喜びが、より素直に伝わるのではないでしょうか。
【童謡子育て体験談】お日さまの「ささやき」を親子で感じる春
童謡『春』の3番には、縁側でお日さまが優しくささやく、という素敵な描写があります。
わが家には縁側はありませんが、朝、日差したっぷりの和室で子どもと日向ぼっこをしながら絵本を読むのが、大切な日課になっています。
そこに座っているだけで、肌に触れるぬくもりや光の角度が日に日に変わっていく……。厳しい冬を越えた雪国だからこそ、季節の巡りを全身で実感できるこの時間は格別です。
2歳の子が見つけた「お日さまの色」
特に驚いたのは、子どもの観察力でした。
冬の間、低い空からオレンジ色の光を放っていたお日さまが、春になるにつれて白銀の輝きへと変わっていく。その変化に、子ども自ら気づいてくれたのです。
「だいだいのお日さま」「きんいろのお日さま」「ぎんいろのお日さま」時間や季節ごとに、太陽を「色」で呼び分けるわが子。朝の時間の感覚を、太陽の巡りと結びつけて自然に捉えている姿がとても興味深く、面白いなと感じました。
春の光が与えてくれる、優しい気持ち
この曲の2番に登場する「小さいお花」。
春先、地面からひょっこり顔を出す名もなき草花は、どんなに小さくてもどんな色でも愛おしく感じませんか?夏になって勢いを増す雑草には少し困らされることもありますが(笑)、春のぽかぽかした光の中に咲く花は、不思議と「かわいいね」と心穏やかに眺められます。
これもきっと、春の柔らかな日差しが、私たちの心を優しく解きほぐしてくれるからかもしれませんね。
歌に誘われて、お庭へ!
春を迎えてから、わが家では庭で過ごす時間がぐんと増えました。
外遊びの支度をするとき、「ぽかぽか春がやってきた〜♪」とこの歌を口ずさむと、子どもは自然に体が動き出し、楽しそうに外へ向かってくれます。
まるでお日さまに「外においでよ」と誘われているような、そんな温かい気持ちになれる……。童謡『春』には、そんな魔法の力が宿っている気がします。
童謡『春』のまとめ:心に春の光を灯す、優しい魔法のうた
童謡『春』は、まるで日差しそのもののような、柔らかく可憐な一曲です。
- 1番は、ふっくら膨らんだ「桃」
- 2番は、心地よい「そよ風」
- 3番は、温かな「お日さま」
それぞれが「もう春ですよ」と優しくささやきかけてくれる、絵本のようなストーリーになっています。
子どもたちの豊かな想像力に寄り添ったこの曲だからこそ、子どもは素直に共感し、大人はその可憐さに心が洗われるのでしょう。
小さなお子さまとも一緒に歌いやすい、とても親しみやすい曲です。
ぜひ皆さんも、ぽかぽかとした光を浴びながら、足元の小さな花を愛でるような優しい気持ちで、お子さまと一緒に口ずさんでみてくださいね。


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