童謡「つぼみの歌」は冬~早春の自然観察にぴったり|江間章子作詩・平井康三郎作曲

童謡「つぼみの歌」 Illustrated by Ayako
目次

童謡「つぼみの歌」の魅力と動画

童謡「つぼみの歌」は、木の枝に並ぶつぼみが、春に向かってふっくらと花開く様子を描いた、とってもかわいらしい曲です。

歌詞がシンプルで、メロディもリズミカルで軽快。小さなお子さまでも無理なく歌えるのがうれしいポイントです。

私自身、2歳のわが子とお散歩に出かけるときは、道端で植物のつぼみを見つけるたびに、この歌を自然と口ずさんでいます。

長く楽しめて、自然観察にもぴったり

この歌の素敵なところは、本格的な冬の12月・1月から、花が咲き誇る4月・5月頃まで、長い期間楽しめることです。

「つぼみが少し大きくなったね」「もうすぐお花が咲きそうだね」と、歌をきっかけに親子で自然観察をすることで、子どもと一緒にたくさんの発見を共有できます。私たち親子にとっても、季節を感じる大切なお気に入りの一曲です。

ピアノ伴奏&イラスト付きのうた動画

そこで今回は、春を待つ季節にぴったりな童謡「つぼみの歌」の動画を制作しました。ぜひ、動画に合わせてお子さんと一緒に口ずさんでみてくださいね。。

※本記事に掲載している動画(ピアノ伴奏・歌唱・イラスト)は、すべて当サイト運営者自身が制作したオリジナルコンテンツです。演奏・歌唱・作画はすべて自ら行っており、生成AIによる制作物は使用していません。

童謡「つぼみの歌」ってどんな曲?

作品の背景:名コンビが描く、春へのワクワク感

童謡「つぼみの歌」を手がけたのは、日本の音楽史に残る素晴らしいお二人です。
作詞は、あの有名な「夏の思い出」の詩人・江間章子(えま しょうこ)さん。そして作曲は、「スキー」などで知られる巨匠・平井康三郎(ひらい こうざぶろう)さんによるものです。

この曲の魅力は、なんといってもシンプルで覚えやすい歌詞軽やかで弾むようなメロディにあります。小さなお子さまとのうたあそびにもピッタリの内容です。

季節の移ろいを数ヶ月かけて楽しめる

歌詞の中では、木の枝に並ぶつぼみが日に日に膨らみ、花開くまでの様子を描いています。

冬から春へと移り変わる「数ヶ月単位」の時間の流れを、一曲の中で優しく捉えているのがこの歌のすごいところ。「つぼみが少し大きくなったね」と植物を観察しながら、数ヶ月にわたって長く「うた遊び」を楽しめるのが大きな魅力です。

平井康三郎氏のリズミカルな旋律にのせて、江間章子氏の詩が春に向けてはずむ情感を表現しています。まさに、春を待つ子どもたちの明るい気持ちそのもの。

季節がゆっくりと進んでいく様子を、歌を通して親子で一緒に体感できる一曲です。

【制作秘話】イラスト・ピアノ伴奏・うた動画制作でのこだわりポイント

私がこの「つぼみの歌」を初めてわが子に歌ったのは、庭の梅の木にある小さな「冬芽」を見つけたときでした。

歌詞に合わせて「つんつん つぼみ♪」と歌いながら、ひたすらつぼみをつっつく遊び。これがわが子のツボにはまったようで、それからはお散歩のたびに色々な種類のつぼみを見つけては、親子でこの歌を口ずさむようになりました。

冬芽を一心不乱につっつくわが子の姿に心打たれ、「ぜひ新春のおすすめ童謡として形にしたい」と思い、動画制作を決めました。

イラスト:冬芽をつっつく「あの日」のわが子

動画で使用するイラストは、自宅の梅の冬芽をつっついて遊ぶわが子の姿を描いています。

描き始めた頃は、まだつぼみも固く小さかったのですが、「春にはきっと大きく膨らむよね」と、わが子の成長にも思いを馳せながら、1番から3番まで少しずつ変化する3枚の絵を仕上げました。

また、2番の歌詞に出てくる「つぼみの帽子」という言葉。
お正月の帰省中、庭に咲き始めたコブシを見て「帽子をストンと脱ぎ捨てているみたいだね」と子どもと話した思い出を重ねて、2番・3番ではコブシのつぼみを登場させています。

ピアノ伴奏:「いきいきと」春を待ちわびる気持ち

ピアノ伴奏では、春が来るのをワクワクしながら待つ子どものウキウキ感を大切にしました。

楽譜には、(いきいきと)と指定がありました。少し速めのテンポで、軽快にいきいきとはずむように演奏するのがよいかと思います。

うた:遊びの延長で、自然な笑顔がこぼれるように

うたは、実際に子どもとつんつん遊びをするときに口ずさむような、自然なテンションを心掛けました。

あまり肩ひじ張らず、子どもと一緒に音楽を楽しむ「遊びの延長」として歌っています。紹介動画は、お子さまとのリズム遊びや歌遊びのBGMとしても、ぜひお気軽に活用いただけたら嬉しいです。

【童謡子育て体験談】「つぼみの歌」子どもと歌って気が付いたこと

この歌をきっかけに「つぼみ観察」を始めてから、わが子に驚きの変化がありました。公園やお散歩の途中でつぼみを見つけるたびに、自ら「つんつん つぼみが~♪」と口ずさみながら、冬芽をつっついて遊ぶようになったのです。

一緒に観察してみると、厳しい冬を乗り越える植物たちの世界は、大人の私も驚くほど奥深く、面白い発見に満ちていました。

十人十色?バリエーション豊かな「冬芽」の世界

そもそも冬芽とは、寒さや乾燥から翌年の花や葉を守るための、いわば植物の「防寒着」。まさに、春をじっと待ち望むたくましい姿そのものです。

樹脂をまとって防水対策をしたりふわふわの毛で包まれていたり。普段は何気なく見過ごしてしまいますが、改めてじっくり見ると、その形や構造は種類によって驚くほどバリエーション豊かなんです。

「ならびかた」が違うことに気づいた!

1番の歌詞に「つんつんつぼみが なーらんだ」とありますが、実はつぼみの並び方は樹種によってさまざま。

左右交互に並んでいるもの(互生)もあれば、仲良く向かい合わせに並んでいるもの(対生)もあります。わが子も、「つんつん遊び」を通じて、この「並び方のパターン」に気づいてくれたようで、「これはちがうね」「こっちはふたつあるね」と教えてくれるようになりました。(ちなみに、梅は交互、アジサイは向かい合わせに並んでいますよ!)

こうした違いは、いずれ学校の理科で習うことかもしれません。でも、幼児期に自分の手で触れ、一心不乱につっついて遊ぶ中で「あれ?さっきのと違う!」と気付けること。それこそが、季節の童謡を通じた自然遊びの醍醐味だと感じています。

ツルツル、フワフワ…感触のふしぎ

つぼみの「触り心地」が全く違うのも、子どもにとっては大きな発見です。

ウメやサクラのような「ツルツル・カチカチ」とした固いつぼみもあれば、2番の歌詞にある「つぼみの帽子」そのものの、モクレンやコブシのような「フワフワ・モコモコ」した毛糸の帽子のようなつぼみもあります。

「こっちは冷たいね」「こっちはあったかそう!」と、感触の違いを全身で楽しむひとときは、何物にも代えがたい豊かな時間になりました。

つぼみがひらいたら…何がでてくるかな?

3番の歌詞には「つんつん つぼみが ひらいた」とあります。ここにも、実はワクワクする観察ポイントが隠されているんです。

実はつぼみには、開いた後に「葉っぱ」になるもの、「お花」になるもの、そして「その両方」が入っているものがあります。
「このつぼみさんからは、何が出てくるかな?」とお子さんと一緒に予想しながら、春を待つのも楽しいですよね。

つぼみが開いてびっくり!動画制作での「うっかり」エピソード

冬の間に制作して公開したYouTube動画ですが、実は春になってから、ある「間違い」に気が付きました。

動画の3番では、コブシのつぼみが開く様子を描いたのですが、私はそこから出てくるものとして「葉っぱだけ」を描いてしまっていました。

これには理由がありまして……。1月に関東の実家で見たコブシは、帽子を脱いだつぼみから葉っぱがちょろりと覗いているように見えたんです。その印象のままイラストを描いたのですが、春になって東北の自宅周辺でコブシが開花してびっくり!

出てきたのは、真っ白な美しいお花と、付け根にちょこんとついた「たった1枚の小さな葉っぱ」だけでした。

失敗も「学び」に変えて

コブシは、ソメイヨシノのように「先花後葉」といって葉っぱよりも先にお花が咲くタイプで、その中でもコブシだけはお花と一緒に小葉(しょうよう)と呼ばれる若葉が「1枚だけ」出てくるという特徴があったのです。

これは、間違えてしまいました。完全に私のリサーチ不足でしたが、今ではこの動画の3番を見るたびに、わが子と「コブシはお花が先だね」「葉っぱは1枚だったよね」と、一緒に答え合わせを楽しんでいます。

「間違えた!」という失敗も、親子で本物の自然を学ぶための良いきっかけになったようです(笑)。

童謡「つぼみの歌」のまとめ

「つぼみの歌」は、冬から春へと移り変わる自然の様子を、リズミカルなメロディに乗せて描いた一曲です。そこには、春を待ちわびる子どもたちのウキウキした気持ちがそのまま映し出されているようです。

小枝に並んだつぼみがふっくらと花開くまでの様子を、こんなにかわいらしく表現した曲は他にありません。

親子で楽しむ「隠れた名曲」

実はこの曲、他の有名な春の童謡に比べると、今はまだあまり広くは知られていません(実は私も、昨年知ったばかり)。

でも、一度歌えばすぐに覚えられるシンプルな歌詞と、パッと心が明るくなるような軽快な旋律は、まさに小さなお子さんにぴったり。子どもの好奇心をくすぐるきっかけがぎゅっと詰まった、最高の「隠れた名曲」だと感じています。

冬から春へ、『つぼみの歌』をおともにお散歩へ

寒さが厳しい冬や、まだ風が冷たい早春の時期は、つい外遊びが億劫(おっくう)になってしまいがちですよね。

そんな時こそ、ぜひ「つんつん つぼみ♪」と口ずさみながら、外へ出てみてください。

数ヶ月かけてゆっくりと変化していくつぼみを、この歌を「おとも」にして観察してみる。そんな親子だけの特別な時間を過ごしてみませんか

外遊びが大好きな仲良し親子の皆さんに、自信を持っておすすめしたい一曲です。
ぜひ、お子さんと一緒に春の足音を感じながら、楽しく歌ってみてくださいね。

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